Team Kyosho (ひろさか) 活動レポート


 活動レポート NO−6

 2007/04/05〜  合同練習(タイ、シンガポール)

 今回はドイツにて開催される、LRPレースに参加予定であったが、ニコラス
 の重要な試験と重なった為に、参加を断念し5月のアメリカでのリーディレース
 に向ってのテスト及び練習をする事になった。
 
 4月5日(木)
 中国より香港を経てシンガポールへ向う。
 中国では急に寒くなり、香港では寒さで病人が出たとの事、シンガポールでは
 空港の温度計は32℃、到着が夜8時と遅く今日は両親と共に食事をして
 ホテルへ...

 4月6日(金)
 朝7時ホテルを出発、空路タイへ向う。非常に多くの日本人を見かける。
 バンコクの空港よりRCSのコースへ直行、先日TITCのレースを行った所だ。
 ここはコースコンディションも安定し、設備も良い為に良いテストが出来る。
 
 先週にはニコラスのホームコースにてレースがあり優勝はしたものの、車が全く
 思う様に走行出来なかったとの事。今回はまずこの復習からしよう。
 車は、ニコラスカー(標準仕様車)である。

 色々な事を試みたが、すべてアンダーで結局はこれを解決出来なかったとの事
 車を見て、かなり色々とセットをした事が伺えるが、根本的に間違っていると
 感じた。
 とりあえずはこのままで一度走行して見よう。
 タイヤは先日と違い、ソレックスを使用する。

 一回目のテスト走行。やはり前後ともグリップが低く、とても操縦が難しそう。
 前回のレースの時と同じ様だと言う。
 
 たぶんそうだと思う、皆が多く犯す過ちをしている。これはアンダーを解消しよう
 としてリアのグリップを落とすセットをして、悪循環に陥っている。

 ダウンストップやキャンバー等も再度調整して、もう一度同じ状態で走行。
 少しは良くなったが、性質は変わらない。

 時間が惜しいので一気にセットを変える。リアーのサスマウントのスペーサーを
 0→1.5mm、リアスタビを取り外す。フロントのダンパー位置内2番→外2番
 に変更。これで走りやすくなる筈。たぶんまだアンダーだと思うが、リアはしっかり
 とグリップすると思う。

 テスト走行。いきなり1秒以上のタイムアップ、リアは全く滑らない。少しアンダー
 だが、見違える様に走行する。ニコラスはちょっと微笑んで、何故?
 
 多くの選手はアンダーが出れば、リアのグリップを落としたくなり、リアスタビを強く
 サスマウントのスペーサーを外してしまう。この状態だといくらフロントを硬くしても
 何故か車は曲がらない。リアをグリップさせて、初めてフロントのセットが有効に
 なる。次はフロントのスプリングをもう少し硬くして一番立てた状態で走行して
 見よう。

 やはり少し曲がる様になった。タイムも悪くない。今日はあまり時間も無い為に
 これくらいにして、明日はレースカーとの比較をしてみよう。

 フードコートで朝食



 綺麗なバンコクの空港



 タクシーでコースへ、タクシーにはウイングが...



 懐かしい? コース



 4月7日(土)
 9時半ホテルにて朝食を済ませ、タクシーでコースへ向う、相変わらずの
 猛スピードだ。中国のタクシーも結構恐ろしいものがあるが、ここも又違った
 恐怖を感じる。

 コースは特別に許可を貰い、早くから使用させてもらう。早々に準備し
 初走行、昨日と同じ状態から始める。グリップも悪くない、いいテストが出来
 そう。まずはリア部の確認でサスマウントスペーサーの1、2、3を交互にテストし
 違いを感じる事、そして一番良いと思われる状態でフロント部に移る。
 タイヤも新品に交換、繰り返しテストを続ける、サススペーサーは2が一番
 グリップが良さそうだがニコラスは3がフィーリングが良いという。
 じゃ3にして再確認をしてフロントに移ろう、等と行っていると何か急に雲行き
 が怪しくなり、雨が...いいところで〜もう...。
 
 暫く走行を中断し、この間に車をフルメンテする。物凄い雨、まさにバケツを
 ひっくり返した様な雨がしばらく続き、2時間程すると又強い日差しがさし、
 急激に路面が乾き始めた。このあたりは気温が高い利点かもしれない。
 コース整備を終え、走行を再開するが、やはりグリップがかなり落ちてしまった。
 また、夕方となり路面温度も下がり、タイヤも合わなくなって来た。
 午前中のデータが全く変わってしまい、もう一度同じテストを繰り返さないと
 分からなくなってしまった。そして又小雨がぱらつき、これではもうテストに
 ならない、今日はもう止めよう。この続きは明日に持ち越し、今日はどうも良い
 テストは出来なかったが、これもまた一つの勉強になったと思う。
 明日は、グリップがあがらなかったら、もう一台のソフトシャーシーでセットを
 しよう。グリップの低いところでは効果を発揮するはず。

 7時早々にホテルに引き上げ、夕食はニコラスの友人家族達とタイフーズ。
 明日はもう夜にはシンガポールへ帰る為に、3時頃には引き上げなくては
 ならない。雨がふら無ければいいが...


 ホテルからは町が一望



 プールがある。そういえばもう長く泳いだ記憶は無いが、泳げるかな?



 コース横には、桜のような木が...日本の桜も今は綺麗だろうなあ〜



 何か、見慣れた光景が...



 この2台を比較する予定が...今日はお預け。



 4月8日(日)
 明日からニコラスは学校の為、今日の夜の飛行機でシンガポールに帰らねば
 ならない。今日のテストは4時までの予定。
 
 例によって昨日の続きから始め、2台を走行比較の予定。しかしどうも昨日
 よりタイヤが上手く合わない。
 まずは昨日と同じ1号車(標準)より走行を開始。やはりタイヤがグリップが
 低い、試しに2号車(GSG仕様)を走行させる。少しは良くなった様だが
 殆ど変わらない。どうもタイヤ関係の何かが狂っている。これではセッティングの
 しようが無い。この状態でそれなりにセットをする事も可能だが、かなり低い
 レベルのセットとなってしまう為にあまり意味が無い。

 タイヤを何とかしよう、とインナーやトラクションを色々と試みてみるが、一向に
 良くならない。コース自身のグリップに問題があるのかも? そういえば昨日の
 雨以後急にグリップが下がってしまった。多くのドライバーが走行すれば、グリップ
 も回復するだろうが、生憎今日は近くの場所でレースがある為に殆ど誰も
 走行させていなく、貸切状態だ。

 今日はあまり時間も無い為に多くの事は出来ない。いくつかのセットを試みるが
 タイヤがグリップしない状態では、変化が非常に少なく分かりにくい。

 今回はもうしょうがないので、テストは諦めて走行練習としよう。レースでは
 いつもベストな状態で走行出来るとは限らない、セットが上手くできなかった時
 でもレースはやらなかればならない。この車をコントロールする練習をしよう。
 数パックの練習後、急いで空港へ向う。

 タクシーの中、ニコラスは今回はあまり良いテストは出来なかったですね。
 そうだね、でもこんな事は度々あるよ。すべてが練習だから善しとしよう。
 明日からはまた、場所を変えて今度は地元のシンガポールでのテストとなる。
 もうちょっとがんばろう。


 タイの空港にて



 あ〜あ、ちょっと疲れた〜



 また、今度挑戦しよう!



 4月9日(月)
 今日からはシンガポールにてニコラスのホームコースでのテストとなる。ニコラス
 は学校の為、午後からのテスト、10時40分の約束でお父さんがホテルに
 迎えに来てくれる。しかし私の時計はタイのまま、1時間の間違い、ゴメン!
 チャイタウンで昼食を取り、少しまわりを見物し家で待機する事に...
 途中でまたまた雨が...今回は雨に祟られている。今日はもうダメかな?

 暫く待機し雨も止み、コースへ行ってみよう。コースには数名の人達が走らせて
 いる。いけそうだね。すぐに準備を開始する。少しの時間だけど何とか出来そう。
 
 まずは1号車から走行開始。グリップもさほど良くないが、走行には問題ない。
 少しアンダーな様だ。次に2号車を走行させる。リアーグリップが少し低い様だ、
 昨日に色々と変化させた為だと思う。もう一度前の状態に戻して走行。

 かなり良くなったが、フロントにリアがついていかない感じだ。フロントのバネを
 少し柔らかくする。今度はかなり操縦が楽になったようだがタイムがあまり良く
 無い。どうも2号車は少しリア部に何か問題があるようだ。しかし今日はもう
 日没でテストが困難な為、明日の宿題にしよう。

 待ち時間で模型店を探索



 古いマレーの教会で記念撮影



 またまた雨が〜...



 ニコラス宅からの展望、見晴らしが良い。



 我々のピット



 4月10日(火)
 さて今日は一応今回のテストの最終日、ここまで天気に恵まれず十分な
 テストが出来ず、少しストレスが溜まっているが、今日の天気は?
 例によって、ニコラスの学校終了を待っている間に、新しく出来たコースを
 視察する。元競馬場の一角に設置された立派なコースで、オンロードと
 オフロードのコースがある。スタンド内にはホビーショップや様々なショップが
 ある。
 ショップに立ち寄り色々と話をしていると、また何だか怪しい空模様となり
 またまた雨が...今回は余程雨に好かれた様だ。

 しかし、昨日も後に晴れて少しの走行が出来た為に、コースへ行き、準備を
 して回復を待つが、一時止んだ雨が又降り出し、走行は断念し、今後の
 ミーティング等をする。

 今回は、五日間の期間があったにも拘わらず、天気に恵まれず少しのテスト
 しか出来ない結果となってしまった。でもこれは仕方ない、泣く子と天気には
 勝てないと言う。
 
 しかし、お陰で家族の人達とも十分にコミュニュケーションを取る時間があり
 今後の為には有意義であった。
 まだまだ先は長い、焦らずにゆっくり着実に進んで行こう。

 次回は5月のアメリカでのリーディレース、しっかりと練習をする様に!

 私はまた明日から、香港、中国、台湾の逆ルートで廻り帰国します。

 旧競馬場跡に設置されたオンロードコース



 1/10 GPに最適なコース



 隣接して1/8GPオフロードコースも設置されている。



 スタンドが面影を残している。



 あ〜あ、シンガポーリは今日も雨だった〜。