*******************************
MASAMI COLLECTION

******************************
1/10 レーシングカー
YRX−10 世界選手権 優勝車
1994年 1/10インロード世界選手権 2022/07/23記載
ヨコモ入社以来、主にオフロード4WDを中心に開発を担当し、1989年より
1993年まで世界選手権3連覇を達成した。
私はレーシングカーの開発をしたかったが、1/12レーシングはアソシとの協定が
あり、ヨコモでは製作する事が出来ない。そこで私は直接アソシの社長に談判して
1/10を開発する事の了解を得た。
アソシとしても1/10は10Lを発売し、世界選手権にも参加するので、ライバルとなる。
しかしアソシとしては、正美の今までのレースでのアソシへの貢献度を認め、正美のみだと
リーディ氏を含め、協力して頂ける事となった。
そして、1994年第2回となるドイツでの世界選手権に向って開発を始めた。アソシ
よりむしろヨコモの社内を説得する方が難しかった。 年初より開発に着手して4月の
ホビーショーに出展し、初挑戦で優勝する!と断言しました。 勿論世界選手権で
優勝する事を宣言する事は最初で最後だった。 それだけの自信があった訳ではないが、
大変困難が予想される中、自分への圧力だった。
*******************************************************
YRX−10 製作 レポート
http://www.hirosaka.jp/story62.html
1994年 オンロード世界選手権 レポートー1
http://www.hirosaka.jp/story57.html
1994年 オンロード世界選手権 レポート−2
http://www.hirosaka.jp/story58.html




1994年年始より、YRX−10の開発を始めた。
最初はFRPの手切りから開始、テストを繰り返し、どんどんと煮詰めていった。
世界選手権のコースはかなり高速コースとの情報があり、高速コーナーを中心に
セットを煮詰めて行った。近辺に適当なコースがない為に、浜松までテストに
通った。
プロトタイプはおよそ10種位製作した。 本戦用はカーボンでこちらも手切りで
製作した。 またスペアーパーツは多く用意出来ない為に、カーボンは穴とケガキ
だけをして持ち込み、後は現地で切る事としたが、やはり予選でシャーシを壊し
ホテルで切る事となった。シャ−シは一枚切るのに約5時間掛かった。






ボディも5種類位用意をしていたが、現地で軽量ボディが入手出来、急遽
マネジャーが塗装をしてくれた。

今回は、ドキュメントでビデオ製作するために、プロのビデオチームが同行し
密着取材をした。 優勝を宣言していた為に、もし撒けたら? その時は次回
乞うご期待! と言う事にして...(笑)


今回はヨコモからは正美のみの参加で一台のみ製作すれば良いので、ある意味
楽で一点集中出来た。

今回のマシンの特徴は、やはり他社と違うシステムをとること。フロントはカーボン
のアーム、そしてリアはUバーとしバッテリーは振り分けでは無く、センターに
直列に配置、これでシケインや切り替えしは速くなった。

このレースの2週間前に行われた1/12まではノバックのESCを使用して
いたが、何故か急に会社よりTEKINに変えろと言う指令があり、TEKINの
社長自らサポートに来て頂いた。


当初は軽量に悩んだが、アルミパーツをマグネシウムに交換する事でかなり軽量
が進み、最終的にはウエイトを積むまでになった。



モーターは、REEDYだが、アソシチームも参加している為にライバルである
我々にベストを尽くしてくれる、リーディ氏及び社長に感謝しかない。





超軽量マグネシウム リアハブ。 トップスピードに影響したと思われる。


ダンパーはアソシ12L用を流用。

TEKINも急遽SPL.ESCをサポートして頂いた。

プレワールドで突然サポート頂いた、エレジータイヤ。素晴らしいグリップ。

ベアリングは有名ベアリングメーカーより特別に超高精度のベアリングをサポート
して頂きました。 現地で空回しで何分回るか?を競った所3分間回り皆を
驚かせました。
今回、試しにどの位回るのか? 試してみました。
今でも3分以上余裕で回ります。 ビックリです!!

お問い合わせ info@hirosaka.jp
*******************************************
