廣坂 物語
廣坂 正明 及び 正美 の生い立ち、歴史を記録します。
***********************************************
Vol−51
1993年
1993年世界選手権はオフロード、シュマッカーの本拠地であるイギリスでの
開催となる。 91年にアメリカで世界チャンプを獲得したワークス’91を
ワークス’93として、今年の世界選手権に使用すると言う事で販売して
きたが、本当は極秘にニューマシンの開発を続けてきた。
そんな中、タミヤのツーリングカーの人気が非常に高まっているとの事だった。
どんなものか? サンプルとして購入し調査したところ、オフロードをベースに
オンロード4WDに仕上げたものであった。
これなら我々にも簡単に出来そう...と早速プロトタイプを製作した。社内
では反対もあったが、営業の強い押しがあり、販売する事が可能となった。
このプロジェクトには、二つの大きな意味があった。一つは発売して間もない
ワークス’93が直ぐにモデルチェンジとなる為に、パーツの在庫等が増えてしまう
為に、これらをツーリングカーに流用出来る事。
そして、新たなカテゴリーにツーリングカーが加えられることとなった。
**************************************************
地方でも積極的にデモ参加。
****************************************************
7月に開催される世界選手権と同じコースにて、プレワールドとリーディレース
が開催された。
このプレワールドには、すでに世界選手権用のプロトマシンは、ほぼ完成して
いたが、あえてレースには使用しないで、ワークス’93を使用。レース後に現地
に残り、ニューマシンのテストをした。 今回は地元シュマッカーが50名近い
ドライバーをサポートするという情報にて、我がチームも50名位のドライバーを
サポートする予定となった。
レースでも相手に警戒させない様に、あまり本気にならず、色々なテストをする
事に集中した。
市販車ならともかく、プロトタイプを多数サポートする事は非常に困難である。
私はいつも少数精鋭で望むほうが、勝率は高い...と主張したが、受け入れ
られなかった。
***************************************************
***************************************************
Vol−52 へ...