IFMAR 2016 WORLD CHANPIONSHIP
今回の世界選手権での私の感想。
私はヨコモ退社後、台湾、香港、中国を中心に活動をしてきました。 中国でも以前
は対日感情もさほど悪くなく、むしろ歓迎されていました。多くの中国人は日本に憧れ、
日本語を学ぶ人も多くいました。しかし尖閣問題が表面化して以来、状況は大きく
変わった様に思えます。私自身も中国のRC学校の生徒達と日本との交流視察団の
計画をしていたのですが、政府からの要請で中止となってしまいました。
今回の世界選手権においても、多くのRC学校生徒達が観戦に来ていましたが、入場
行進の時、日本選手に対しての拍手が非常に少なかったのが残念です。 多くの生徒
は小、中学生だけに、その様に教育されている事が想像されました。
私は、2008年タイのバンコクでのオンロード世界選手権以来、昨年の谷田部アリーナの
世界選手権まで、長い空白があり、最近の世界選手権は以前との大きなギャップを感じ
ました。
最近では殆どのメディアはインターネットで案内、規定等はすべてネットで行う事が多く
なっているようです。私の様なアナログ人間には付いて行けない事も多くあります。
特に今回はタイヤの使い方やグリップ剤の塗る時間にも制約があり、その規制の目的
は私には理解出来ない事もありました。
確かにイコールコンディションにこだわり、多くの規定がイコールをうたい文句にして決められ
規制されている。これではノウハウを発揮する場所が少なくなっていく、そして結果的には
本来でない、ノウハウが必要となるように思われます。
そして規制が多くなれば当然検査も多くなり運営も大変となる。今回も多くのスタッフが
検査等に動員されていました。 そして一見厳しくて完全な様に見えたが、大きな所で
ぽっかりと穴が開いていました。 私はレース中に気が付きましたが、レースはかなり進行
していた為に、あえて公にはしませんでした。 勿論、今後の問題として会長のダラス氏
には伝えましたが、今公にするとパニックになる事も考えられ今回は見過ごす事としました。
もし私が参加者であれば、合法的に大きなアドバンテージを得たかも知れません。 もし
以前であれば、必ず誰かが事前に気付き指摘しただろうが,,,今回もひょっとしたら、
誰かは気が付いていたかも知れ無い。
以前ではルールを何度も読み返し、何か抜け道は無いかと探したものですが、最近では、
ルールを読む人も少なくなった様に思えました。
今回のスタッフ達は、いわゆる役員を除くと殆どが学生のボランティアだった様です。主催
には政府の応援があり、施設等には多額の出資があった様です。
ボランティアの学生は大半が大学生で、政府が大学に依頼し学校が生徒を派遣する
様な形態だったようです。
中国では大きな国際イベント等では、スタッフには多くのボランティアが募られる様です。
オリンピックや万博では希望者が非常に多く、大変に競争率が高かったと聞いています。
この様なイベントのボランティアに参加する事は自身のスキルアップやキャリアに繋がる為に
無償にも関わらず、多くの希望者がいるようですが、あまり役に立たない様な気がします。
仕事中に居眠りをしたり、スマホに没頭している姿が多く見られました。
ボランティアは英語が話せる学生は何名かはいましたが、日本語はほんの少しだけでした。
また、フランス語やポルトガル語を話せる人もいました。 しかし仕事の打ち合わせ等が
しっかりと出来ていない為に、誰が何をするのか? 等が徹底していなかった。
私の近くでいつも何もしないで椅子に座っていた学生は、何の役か分からなかったが、
二日目位に話をすると、参加者等の通訳や、食事、またタクシーの手配等をするスタッフ
だった様だが、なんの案内も無かった為に殆ど誰も知らなかった様で、私が色々と話しを
しだした頃には、もう今日で終わりです。 との事だった。
また、会場には多くの警備員も配置されていたが、こちらも居眠りやサボっている人が多く
いました。
今回の世界選手権では、役員やメーカー関係者は周知の人も多くいましたが、ドライバーや
チームのメンバーは結構変っていて、特に若いドライバー等は私の知らない選手も多くなり
ました。 多分半分以上は知りませんでした。 また私と正美の関係も知らない人も多く
なった様に思えます。
昔はマシンのメーカーが主なチームとなりメインスポンサーで、他のアイテムも殆ど同じメーカーで
統一されていた為に、チームがはっきりとしていたが、最近は色々と混同している為に、チーム
がはっきりとしていない。また世界選手権はオリンピックの様に参加国単位での運営となるが、
同じ国でも様々なメーカーチームが混在するためにまとめるのは難しい。
マネージャーとしては主に伝達係りだが、やはり日本チームを応援するのが仕事だがこの中
でも戦っているので非常に難しい。
今回は、私の教え子のニコラス選手が参加し大変健闘しました。 彼のレースを見るのは
随分と久しぶりだが、大きく成長した姿が見られて大変嬉しい思いをしました。 ただ後半は
少し伸び悩み、決勝Aメインには残ったが、最終的には彼は満足はしていなかった様だが、
今愛も良い経験を積み、また今後に活かされると思います。
今回のレースでは、昨年のオフでのチャンピオンのブルーノ選手が予選よりずば抜けて速い
走行を見せ、多くの人が彼の勝利を信じていたと思いますが、決勝での小さなミスが、彼の
歯車を狂わせてしまった様です。
勿論この様な事はレースでは良くある事で、レースの怖さでもあります。 我々もオフの
世界選手権で、あと50mで優勝と言うところで、転倒し、優勝を逃した事もあります。
今回の世界選手権で特に感じた事は、様々な面で従来にくらべて世界選手権に対する
認識や期待度が非常に低くなった様に感じます。
マニアの関心度も低く、その所為かマスコミお非常に少ない。またドライバー以外のヘルパー
や、マネージャー等も少ない。
最近は世界中で多くのイベント等が行われている為に、時間的にも費用的にも大変で、多く
手が回らないのだろう。 世界選手権の価値もどんどんと低くなって行くように感じました。
また中国と言うこともあるかと思いますが、先週等にサインを求める姿は殆ど見なかった。
昔の話ですが、香港等でレースに参加した時は、空港等にも多くのファンが出迎えてくれて
レース場でもサイン攻めにあった事が大変懐かしく思えます。
また選手や参加者の中でも、ファンが多くいたものですが、今は常に顔を合わす機会が増えた
為か、あまりヒーロー的なドライバーが見られない。 これも世界選手権が盛り上がらない一因
かも知れない。
勿論、昔が良くて今が悪いと言う訳では無いですが、盛り上がっていない事は確かで、今後も
何か考えていかなくては、どんどんと衰退して行くのではないかと危惧しています。
おわり
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8月27日(土) 決勝日 快晴 のち くもり
今日は決勝日、最後の予選1ラウンドが行われ、決勝レースが行われる。
救護車も用意されている。
子供達の塗り絵も、ほぼ完成。
コースも綺麗に整備され、シュガーウオーターもまかれた。
まずは、練習ラウンド。
最終ラウンドが終了し、決勝Aメインの組み合わせ。 わがニコラス選手も9番で決勝進出。
決勝用のタイヤ製作。
Aメイン決勝、1ラウンド。
決勝ラウンドの開始。
スタート。
そして第2ラウンド
雲行きが怪しくなってきた。 しかしもしレース中に雨が降っても、中止は無いとの事。
政府の高官が、視察。
第3ラウンドが終了。
新チャンピオンは、ドナルド・ホルカー選手。 おめでとうございます。
かくして熱い戦いは終わりました。 この後バンケット、表彰式が行われるが、私は所用があり
参加は出来ない。 明日早朝の飛行機で北京を発ちます。
私の感想等は、後日追加掲載します。
つづく...
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8月26日(金) 予選 2〜5ラウンド 快晴
今日は、朝少しの練習ヒートがあり、予選を4ラウンド行われる。
練習ラウンドが行われ、予選が開始
各ピットの雰囲気を取材。
RGT のマネージャー、アンディ氏
今回のメインスポンサー、HOBBY WING 私の席が無いので、ここに常駐させてもらった。
タイヤが販売所。 レインタイヤも用意されている。
観客席は行ってみた。
観客席から見た、コース。
隣接するグランドへ行ってみた。 大変大きなグランド。
第4ラウンドまでのリザルト。今日はもう1ラウンドあったが、大きくは変わっていないと思う。
久々のツーショット。
明日は決勝日です。
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8月25日(木) コントロールオプラクティス 予選 曇り のち 晴れ
今日は、コントロールプラクティスが3ラウンド、そして予選1ラウンドと開会式が行われる。
セキュリティのゲートを通り、会場へ... 選手達に紛れて見慣れた人が...
掲示ボードも見ての通り、やはり中国。
無料の飲み物。 これは大変にありがたい。
プラクティスが開始された。 雷が鳴り少し心配。
長い車検及びタイヤセッティングスペース。 20m位はあろうか?
終了後の車検、及びタイヤの保管。
おそらく最年長? 正美と同期の、リック・ホフワート 本当に良く頑張っています。
そして、チャンプの、マーク、直人選手。
こちらでも、また生徒達がレースを観戦。 今回は少し少ないのか? と思っていたが、1時間
位で入れ替わり。 順番の多くの生徒が観戦。
予選1ラウンドが終わり。 今日のレースは終了。 ニコラス選手も頑張っています。
生徒達もほぼ観覧席を埋め尽くす。
ドラムの演奏と共に開会式が開始。
また、ドローンが撮影をしている。
入場行進で選手入場。
ニコラス選手率いる、シンガポール選手団。
そして地元中国の入場。 やはり声援が凄い!
VIPそして会長の開会宣言。
明日から本格的な予選が始まります。 あすは予選4ラウンド。
役員の人達とスナップ写真。 皆年を取りました。
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8月23日(火) ISTC 受付
今日は、ISTCの受付のみ。 私は私用の為、会場へは行かない。
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8月24日(水) 練習日
今日からISTC(ツーリングカー)のレースが始まる。
予想はしていたのだが、やはり会場の施設は凄い!
コースも新設で綺麗。
隣接して設けられている、オフロードコース、こちらも大変大きい。
なが〜いピット。 冷房が効いている。 歩くのも大変。
入り口に設けられた、メーカーブース。 外にもある。
今日は練習のみで、6ラウンドの練習が行われる。
練習が開始。 やはりISTCは、人も多く賑やか。
会場入り口付近には、色々なショップやブースが設けられている。
子供用お塗り絵コーナーもある。
組み合わせも14、15組に有力ドライバーが組み込まれている。 今回は私の教え子の
ニコラス選手も参加。 彼ももう25歳いなったとの事。 明日からレースが開始。
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8月22日(月) 1/12 決勝日
今日も早くから準備にとりかかる。
操縦台とそこから見た周囲。
検査場の準備もバッチリ。
予選が終わり。じゅんいが決定。 Aメインには日本選手が6名と多数。
Aメインの決勝。
決勝レーススタート!
Aメイン 決勝進出者
そしてコントロールがスタート。
いよいよAメイン決勝の開始。
観客はあまり多くは無い。 スタート前の緊張の一瞬。
そして、レースがスタート。
熱い戦いが終わり、表彰式。
2016年チャンピオンは、松倉選手。
かくして、2016年1/12世界選手権は無事終了。
終わってみると、決勝2ラウンドを先取した松倉選手の圧勝の様に思われるが、実際は
そうでは無かった。予選では他を圧倒する速さを見せたが、クラッシュやミス等があり、マーク
選手がTQとなり、2位での決勝スタートとなった。
決勝では、前半は3者の競り合いとなったが、マーク選手のミスで2位以下が脱落、あとは
松倉選手の独走。
第2ラウンドでも同じ様な展開となり、2連覇でチャンピオン決定となった。
私自身、1/12の世界選手権を見るのは随分久しぶりだが、正直な所あまり進歩を
している様には見えなかった。
以前は各マシンも小さいながら、それぞれの個性があり特徴があったのだが、ツーリングと
同様に、殆どが同じ様な形態で殆ど見分けがつかない。マシンを取材する気にもならなかった。
またドライブでもAメイン決勝で、クラッシュが多発することは過去にはあまり無かったと思う。
明日8月23日(火)は、ツーリングの受付のみとなり、私は私用の為に、会場へは
行きません。 少しでも経費を稼がないと...(笑)
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8月21日(日) プラクティス 予選4ラウンド
今日は開会式に続き、コントロールプラクティス、そして予選が4ラウンド行われる。
参加選手が少ない為に、ラウンド数は多くなるが、インターバルが短い為に、選手は
忙しくなる。
開場と同時に選手達は準備に忙しい。
ボディ、モーター、等のチェック、そしてタイヤのマーキング等をしなければならない。
RC学校の生徒達が、観戦に来た。
開会式の入場行進の待機する、日本選手達。
開会式の模様はドローンで撮影される。
地元中国の選手は多く参加。
政府高官、そしてIFMAR代表の挨拶。
TV等の取材陣
そして恒例のコンクールドは、坂本選手に...
参加選手の集合写真撮影。
今回の紅一点、中国の XU ZI YANG 選手、12歳 多分最年少かな?
まだRCを始めて、キャリアは短いがセンスは良いと思う。 これからが楽しみです。
ちなみに。DDしかやらないそうです。
さていよいよレースの開始。
コントロールプラクティスの結果で組み合わせが決まり、予選のスタート。
コントロールでの上位選手の最終組。 ここからチャンピオンが出る確率は非常に高い。
レース結果が表示される、ボード。 大変分かり難い。 通常はチームマネージャーには
すべての結果がプリントされて、配布されるのだが...
ネットで表示されているとの事だが会場では、WiFi が使用出来ない為に、私のPCでは
見られない。
今日は予選4ラウンドが行われ、4回とも1位が変るという大変珍しい結果となった。
明日予選は2回で、合計6ラウンドの内、3ラウンドのポイントで、予選順位が決まる。
混戦で、大変興味深い。
明日へ続く...
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8月20日(土) 受付及びフリープラクティス
今日は朝7時いマイクロバスで出迎え。 引き続き大型バス3台。 しかし誰にも
知らされていなかった様だ。
こちらが1/12が行われる会場。
大変綺麗で立派な会場。 直ぐ横にピットスペース。
コ−スはかなり大きい。
カーペットも特殊? ヨーロッパでは多く使用されているそうだ。
こちらは車検場。 打ち合わせの真っ最中。
大きなライト、たった2個だが十分に明るい。 中を見てみたい。
非常に大きなコース、グリップは今ひとつと言う。
エントリーリスト。 やはり1/12は少し寂しいです。 日本人の参加は10名。USAは4名と
非常に少ない。
本日のタイムスケジュール。 フリープラクティスが8回。 これは選手は大変でしょう。
明日のスケジュール、やはりかなりタイトなスケジュールだ。
10時よりフリープラクティスが開始。
コースの片隅に、レース経過のディスプレイ。
精密に描かれたコース図面。
コンプレッサー室。
タイヤ研磨室。
こちらは、同じ敷地内にある、ツーリングに使用されるコース。こちらも大変立派なコースです。
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8月19日(金)
今回は、チケットの都合で羽田発の為、車で行く事は難しい為に、バスで行こうと思った
が飛行機の出発が7時20分と早い為に、バスの始発でも間に合わない恐れがある為に
前泊しようと思ったが、羽田近辺のホテルは結構高い為に、色々と模索をした結果、
いつも高速でよく見かける、空港行き乗り合いタクシーの事を思い出し、電話をしてみた。
そうすると、空港到着時間に合わせて、自宅まで迎えにきてくれて、料金は¥5,900と
かなり安い金額で利用出来る事が分かり、これを利用する事とした。
午前1時50分ぴったりに、自宅までタクシーが向かえ。私一人だけの出迎え、そして
高速にて、上里サービスエリアにて、ワンボックスで6人と合流して空港へ。
これは大変に便利が良い。
今回のエアラインは、AIR CHINA 中国国際航空で、全日空とのゴードシェアー便だ。
最近は、LCCを利用する事が多い為、少し期待をしたのだが...軽食や飲み物が出る
位で殆ど大差は無い。 むしろサービスや愛想は、LCCの方が良いのでは?
駐機中の機内、冷気が噴出している。 良くある事だがあまり気持ちの良いものでは
無い。 いつも思うのだが機内は寒む過ぎる。 もう少し温度を上げても良いのでは?
以前少し聞いた事があるのだが、温度を下げると乗客は眠くなり、また活動的で無く
おとなしくなるそうだ。
今回の飛行機。 サテライトに着かず沖止め。
バスにて、ゲートまで...バスだとあまり歩かなくても済む、と思いきや、その後随分と
歩かされた。 中国の空港はやたら大きく、また効率も悪い。
今日は何とかホテルまではたどり着いたが、コースへ行こうと思ったが、今日は断念した。
ホテルのスタッフもこのイベントの事は良く理解していない。また宿泊の予約でも少し
トラブルがあった。 とにかく中国では考えられないトラブルがつきもの。コースへタクシーで
行っても、帰りにタクシーが見つかるか、保障は無い。 以前他の場所へ行った時には
行きはタクシーで簡単だが、帰りには全くタクシー等が無く、何時間もさまよった経験がある。
明日から、受付及び練習が始まる。 案内にはシャトルバスがあると言うことだが、誰も
正確な事は知らない。 さてこれから、どうなることやら?